Column : 悪戦苦闘(2012.03)
今となっては定かではありませんが・・・
きっかけは?何だったのか・・・多分?何かのメルマガかなんかに感化され
「うん!これからはHTML5だ」的な軽いノリで、
その気になったことは間違いなく、早速、調べ始めるわけですが・・・
いざ調べてみるとHTML5対応のツールって意外に無いんですねぇ、
XHTML対応ですら数少なく、
いきなり萎えてしまう状況・・・それでも、現在使っている「BlueGriffon」に的を絞り(使用感については後述)
簡単なサンプルページを書いてみると・・・「ヤルじゃん!HTML5&CSS3」と、
なったわけです。
が ここで重大なことに気付いてしまいます・・・実は、これまでにも時折見かけてはいたのですが、 CSS3だけで書かれたグラフィックなどで「IE」がネタにされているのを・・・ そうです!このままの勢いで突っ走るとIEへの対応が難しくなることになると・・・ しかし、ここで決断「うん!IE系は切り捨てよう」大事な局面で、大胆な決断!?て、言うか!? 圧倒的なシェアを誇る世界一のブラウザを切り捨てるのか!?無謀な方針をもとにサイト構築の準備は粛々と進んで行きます。
以前は「ホームページビルダー」を使っていた時もあり、その頃にはテーブル組なんかゴリゴリ使い、 ガシガシと書いていたわけですよ、簡単なグラフィックを加工するツールや、ロゴを作るサブツールまで付いてたり、 それなりに便利に使っていたように記憶しています。 ただ、ホームページビルダーは未だHTML5には対応しておらず断念、BlueGriffonを選択することに、 フリーのツールと言うこともあってか?WEBでは結構な高評価・・・でもね!純粋なHTML5を書くにはそれなりに不満も・・・
何故か?「XHTML」なのです。これまでのHTMLと違い、HTML5にバージョンは存在しないとのことですので、本来なら下記の様に
<!DOCTYPE html> <html lang="ja">ドキュメントタイプの宣言からメインのエレメントとして始まるはずなのですが・・・ BlueGriffonは、それを許してくれません(何か設定があるかもしれませんが)ですので、今のところ
<html lang="ja" xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">として「.html」の拡張子で保存しています。でも、中身はXHTMLなのです・・・まぁ、タグは解釈してくれるので、 ここも妥協点でしょう。結局、今の段階で純粋にHTML5を書くのであれば、タグの手打ちなのでしょうね? もっとも、筆者にはそんなプロ根性はありませんので簡単に妥協しちゃいますけど・・・
BlueGriffonについての使用感をもう少し、大変よく出来ているアプリケーションだと思いますが、 ほとんどの機能がオプション化されていて入手の為にサイトへ誘導されてしまうのには若干、冷めます・・・ その他は、ソースエディタにクセがあるかと、設定を触ってみたりはしたのですが、現段階では下記のような現象が気になりました。
- フォーマット、折り返しに挙動不審な部分がある
- 直接入力中にカーソルが飛ぶ?
- エディタ内ではマウスでのポップアップメニューが利用できない
結局、CSSはテキストエディタで編集することに・・・少し触っては複数のブラウザでレビューを繰り返しながらの調整が続きます。 なんだか、だんだん楽しくなってきちゃって、複数のCSSの切り替えなんかも実装(トップページのみ)することになったり・・・ 以前はCSSファイルの内容を変更してもプレビューに反映されなかったのですが、 現在ではプレビューウィンドウで変更を加えようとするだけでCSSの更新がされるようになりました。(これもバージョンアップの恩恵ですね)
もともと、複雑なサイト構造にするつもりは無かったので、あとは意外と楽なモンです。 出来るだけサイト内の移動がし易いようにメインのナビゲーションをフロートにしてみたりと、 少しずつ変更を加えながら思い描く初期段階における完成形に近づいていきます。 この段階で、IEは遥か彼方に置き去り状態です・・・グラデーション使いの部分など見るも無残な・・・ Operaでも、かなり苦しい状態・・・それでも先に進みます! Windows上では完全にChromeとFirefoxが対象のサイトになって来た感をひしひしと・・・いったい何処を目指しているのでしょう?
多分、CSS3の実力の何%も発揮してはいないと思うのですが、今のところ当サイトでは、 アプリのキャプチャ画像やバナー以外でイメージファイルを使用する予定はありません。 サイトロゴやタイトルバー、そしてグラデーション表現等もCSS3だけで実現できています。 その分、実装が遅れているブラウザを犠牲にしていることは否めませんが、 近い将来にはきっと各ベンダーから統一された環境が提供され落ち着いてくるのだと信じたいものです。
最後に、これまで読んで頂いた方が居られましたら、この場で御礼を申し上げます。 これからもこのようなコラム的な記事があると思いますが、 お付き合いいただければ幸いです。出来るだけ端的に有用な情報をお伝えできれば良いのですが、 なかなか難しいものですね・・・ 「BlueGriffon」に興味がある方は、下記のサイトをご参照ください。 未だ発展途上な感もありますが、充分に利用価値はあると思います。
- bluegriffon.org (本家です)
- 窓の杜 (わかりやすく説明されています)
- BlueGriffon (ウィキペディアです)